シャーペンは凶器だ!
10時になって塾も終了。
最後まで残っていた高校生も帰って、後かたづけをしていた。
左手に赤ペンとシャーペンを持ったまま、
机にあった計算用紙をクシャクシャと丸めたら、
右手に激痛が!
...シャーペンの先がモロに手のひらに刺さったのだ。
推定入射角60°。
芯が折れて1mmくらい肉に食い込んでいる...。
芯を抜いたら血があふれてきた。
シャーペンは怖い。
尖った鉛筆ももちろん危険だが、
あの先っぽの、芯を支えている金属部分が曲者だ。
小学生は、シャーペン使用は禁止にしている。
危険だからという理由だけではない。
勉強の途中で芯が途切れると、その度に作業や思考が中断される。
カチャカチャが面白くてつい芯を出し過ぎてしまったり、
ちょっと調子が悪いと分解し出したり...。
ほとんどオモチャになってしまうのだ。
筆圧が小さいため字が薄くなってしまう子もいれば、
逆に大きすぎて書く度にポキポキ芯を折ってしまう子もいる。
やはりその子に合った濃さの鉛筆が最適のようだ。
中学生になると、ほとんどの子がシャーペンを使っている。
私の中学時代は、まだ鉛筆が主流だった。
一時期、なぜか極端に硬い芯の鉛筆ばかり使っていた。
2Hとか3Hとか...。
周りのみんなも同様だったように思う。
今でもときどき、硬い芯のシャーペンで、
薄ーーい字を書いてくる生徒がいる。
遠近両用メガネの身には、読みにくいことこの上ない。
でも、昔の自分を思い出して、なんだか微笑ましい気分にもなるのだ。
あれは思春期のツッパリの一つだったのかも知れない。
あえて見えにくい薄さで書くことがカッコイイと思っていた。
濃い鉛筆は幼児が使うもので、
4Bより2B、それよりHB、H...と、薄くなるほど大人のような気がしていたのだろう。
...可愛いものだ。
シャーペンの話から、思わぬ昔話になってしまった。
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