手書きなのはいいんだが...

どーもオリゴ糖

2010年07月01日 12:35

ワープロ機能に頼ってばかりいると、手書きには勇気が要る。
字が汚い私は尚更だ。
せめて誤字や脱字がないよう、最大限の注意を払う。
語彙や漢字に少しでも不安があるときは辞書で確認している。

塾宛にいろいろなDMが届く。
昨日は、中古のオフィス家具を扱う会社からのものがあった。

挨拶文は今どき珍しい手書き文字だ。
筆ペンで書いた文面をコピーしたと思われる。
第一印象としては、悪くない...。

ところが内容がお粗末なのだ。
まず、300文字ほどの文章中に誤字が4つある。

 「専門店」の「専」の右肩に「、」がある
 「お勧め」が「お進め」に。
 「倉庫」が「創庫」に。
 「材質」が「在質」に。


さらに、日本語としておかしい部分も見受けられる。

 「弊社の利点としまして...(中略)...在質です。
  その全ての商品が定価の7~8割引きで御購入でき
  一つ一つの商品を大切に配達させて頂く事です。」


「利点」という言葉をここで選んでいること自体が、まず不自然だ。
「弊社の利点」では、会社側が有利という意味にならないか...。

仮にそれを使うとして、
「利点としまして」は「利点と致しましては」くらいがいいだろう。
文末は「~が挙げられます」などにしないと収まりが悪い。
文末を名詞形にしたいなら、「弊社の利点は」で始めなければならない。

 「是非一度お目にかけてください。」

今、この文をATOKで打ったら、
というメッセージが出た。
ワープロは賢いし親切だ。

もっとも、代替候補として示してくれたのが「お見せください」だったので、
さすがに書き手の真意までは酌み取れなかったようである。
「ぜひ一度ご覧ください」「ご高覧願います」あたりが無難なところか...。

因みに先に挙げた「在質」は、漢字の誤りというだけでなく、
文脈的には「品質」とすべきだろうとも思う。

今改めて読んでみて気づいたのだが、
これだけの文章の中に、読点が1ヶ所しかない!
ただし、本来読点が入るべき箇所に微妙にスペースを設けているので、読み辛さはない。
なにしろ、今まで気がつかなかったのだから...。

これは手書き故の味わいか...。
達筆でもあることだし、こうなってくると、
よけいに誤字や変な日本語がもったいない。
辞書を引く手間を惜しまないこと、
書き終えたら何人かに読んでもらうことを勧めしたい。







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