うれしい一言
特別な経緯で、土曜日に1対1で指導している生徒がいる。
姉と共に小学1年生の途中から入り、今4年生だ。
初めはわがままなところが多く、
少し難しくなるとすぐに投げ出したりふくれたりしていた。
最近はその傾向もだいぶ改善され、
自力で粘って解くことも増えてきた。
もともと頭の回転がいい子だ。
言葉もよく知っている。
ペンシルパズルをやらせれば、ちゃんと論理的に考えて正解に至る。
何と言っても、すこぶる可愛い。
おしゃれでおしゃまで、人なつこい。
父親と別居しているせいか、私に甘えてくる。
「抱っこして」と来るので、思い切りハグしてあげる。
娘の小さいときを思い出して幸せな気分になれる。
その子が昨日ポツリと言った。
「先生の跡継ぎがこの塾やっていたら、(自分の)子ども通わせるね。」
おお、嬉しいことを言ってくれるねえ...。
でも、「跡継ぎ」ねえ...。
私 「今何歳だっけ?」
生徒「9歳。」
私 「そうか。いくつくらいで結婚することにしようか?」
生徒「20歳では結婚したい。」
私 「あと11年か...。それならまだ先生やっているかも...。
あ、生まれてすぐ来るわけじゃないからダメか...。」
生徒「幼稚園の途中で入れる。賢くなってほしいから...。」
う~ん、あと15,16年か...。
70近くになるな...。
こりゃ、彼女のためにも、ちゃんと後継者を探しておかなければ...。
たまにこういう一言に出会えるので、やはり塾稼業はやめられない。
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