逆王手?

どーもオリゴ糖

2010年10月19日 13:25

プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は、
地元甲子園で開催しながら、阪神が2連敗で敗退...。
あまりの情けない試合に、怒りも悔しさも湧かないほどだ。

で、気分を変えてパ・リーグのCSファイナルステージを楽しむ。
シーズン3位から大逆転で勝ち上がってきたロッテを応援。
どこかの球団と違って、ここ一番で勝負強い。
観ていて、実に楽しい試合だ。


3試合を終わって、ソフトバンクが3勝(アドバンテージ分含む)1敗で王手をかけた。
そこからロッテが連勝して、昨日までで3勝3敗
今日勝った方が日本シリーズ進出だ。

今朝のスポーツ紙には、どこも「ロッテ逆王手!」の見出しが躍っている。
よく目にする言葉だが、考えてみるとこの使い方おかしくないだろうか?

将棋の場合、自分がかけた王手を相手がかわした結果、
今度は相手が王手をかける状況になることはあり得る。
そのときは自分の王手は消滅しているわけだ。

ところが今回のような場合は、ソフトバンクの王手がなくなったわけではない。
相変わらず3勝は挙げているのだから、今日勝てばいいわけだ。
「逆王手」では、ロッテだけにチャンスがあるような誤解を生むのではないか...。

今シーズンはセ・パ両リーグとも終盤まで混戦が続いた。
特にパ・リーグは、西武がマジック4まで行きながら、
最終盤にそれが消え、逆にソフトバンクにマジック1が点いた。
マジック1はすなわち「王手」である。

そのままソフトバンクの優勝が決まったが、
その日の試合で西武が勝ち、ソフトバンクが敗れていれば、
今度は西武にマジック1が点くはずだった。

こういう状況こそ「逆王手」と言うにふさわしい。
チャンスは片方にのみあるのだから...。


では、今回のロッテvsソフトバンクの3勝3敗はどう呼ぶべきか...。
互いに「王手」なのだから、「両王手」はどうかと思ったが、
それは将棋用語に実在し、全く違う意味になるようだ。
「相王手」なんてどうだろう...?

いつ誰が使い始めたの知らないが、どうも「逆王手」はしっくり来ない。
違和感を覚える方、他にいらっしゃいませんか?










※画像は庭で見かけた双子の花。不思議...。



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