10円ぽっち...

どーもオリゴ糖

2010年07月28日 12:49

Last Sundayの夜、都はるみの特集番組を観ていた。
「大阪しぐれ」「浪花恋しぐれ」「千年の古都」など好きな曲が多い。
先日記事にした盆踊りの定番ソング「好きになった人」ももちろん流れた。

彼女のデビュー曲が「困るのことヨ」という、B級演歌っぽいタイトルなのは知っていた。
今回の発見は、そのB面だった曲である。
レコードジャケットが映し出されたときにしっかり確認した。

 「十円ぽっちでごめんなさい」

...思わず吹き出してしまった。
なんだ、コレ...?

さっそく検索するとYou tube にあった。歌詞も掲載されている。
曲調は「おひまなら来てね」(by 五月みどり)みたいだ...。

なるほど、呼び出したり思いを伝えたりするのに、
10円ぽっちしか使わないでごめんなさいという意味だったのか...。
10円の使い途は、1番から順に赤電話、郵便切手、バスの乗り越し賃となっている。

しかしすごい歌詞だ。
「会社なんかはほっといて」などど言う女性は、今の時代いないだろう。

「アラわるいわね」「ノサイサイ」と茶化されては、
「ごめんなさい」にも謝る気持ちなどまったく感じられない。

発売は1964年、東京オリンピックの年である。
10円の価値も今よりは高かっただろうが、それでも「ぽっち」扱いだ。
今のいくらくらいの感覚だったのであろうか...。

公衆電話は今でも10円だから参考にならない。
郵便料金で考えてみよう。
この歌ではラブレターだから、当然封書だろう。
当時6~7歳だった私の記憶では、封書が10円、ハガキが5円だった時代があるので合致する。
今は封書の料金は80円だ。

バスの乗り越し賃も考慮に入れると、
「10円ぽっち」は今の50~80円くらいだろうか...?
これを「ぽっち」と言えるかどうかは、意見の分かれるところだろう。


私の感覚では、やはり10円以下が「ぽっち」である。
36年前と同じということだ。
これからは、お賽銭をあげるときに心の中でつぶやくことにする。

 5円ぽっちでごめんなさい...。





















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