男の本能?

どーもオリゴ糖

2010年08月19日 12:43

お盆に実家帰った際、グループホームにいる父を訪ねた。
数年前から認知症が進み、老々介護では共倒れになりかねない状況になった。
幸い実家にはそれなりの財産もあり、近くによい施設があったので、お世話になることにした。
実に面倒見のよい所で、母も満足している。

帰省したときには必ず寄っていくが、ボケがかなり進んで会話もままならない。
たまに何か言おうとするが、小さな声でろれつも回らず聞き取れない。
こちらが話しかけても、言葉は返ってこない。
首を縦に振るか横に振るかで意思表示するだけだ。

それでも、しょっちゅう訪ねている母のことは、大事な人だとわかっているようだ。
私のことはわかっているのか...。
母が「○○でしょ」と私の名を告げれば肯くのだが...。
私のことを時折じっと見つめ、何か言いたげにしていた。

調子の悪いときもあるが、先日は終始穏やかな様子だった。
ときどき、何が楽しいのか、笑顔が続くことがある。
声を立てて笑うことも...。
みんながホッとするひとときだ。

いつだったか、母が冗談半分で父の手を取り、自分の胸を触らせたらとてもいい笑顔になった。
いやらしさなど微塵も感じられない、純粋な笑顔だ。
こちらまでほのぼのとした気持ちになる。
やっぱり本能的に幸せを感じるのかな...。

そのときのことを思い出し、今回は母にリクエストして写真を撮らせてもらった。
この満面の笑みをご覧あれ...。

それにしても、あんなにしっかりしていた親父がなぜ...?と思う。
周りのお年寄りは皆元気だ。
田舎の方が畑仕事などやることがたくさんあって脳にはいいのだろうか。

私は長男だが、信州が気に入って生活の拠点を置いてしまった。
申し訳ないという気持ちはずっと拭えない。
でも、大人の男同士の話をもっとしたかったな...。

















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