「ここ一番」での強さとは?

どーもオリゴ糖

2010年09月16日 14:17

昨日からずっと冷たい雨だ。
昨夜塾から帰ってくるときも寒かったが、今日も部屋の温度計は21℃。
半袖では寒いので、1枚羽織っている。
1週間前の暑さが嘘のようだ...。

わが阪神タイガースにも秋の気配が色濃く漂ってきた。
つい8日前まで首位にいて、いつマジック点灯かと浮かれていたのに、
下位チームに取りこぼし、あれよあれよの3位転落...。
考えられない継投など、采配のミスで落とした試合もあるが、
打つ方も投げる方も全く生彩がない。

実はこれ、阪神というチームの悪しき伝統でもある。
特にここ数年は、優勝争いをしていても9月に入ると失速する。
2007年はまさかの8連敗(その8連敗目を甲子園で観戦)。
2008年は球史に刻まれる13.5ゲーム差を逆転されてのV逸...。

短期決戦に弱いというのも、よく耳にするファンの声だ。
クライマックスシリーズはことごとく敗退している。
前回2005年に優勝したときも、日本シリーズではロッテに屈辱の4連敗だった。

なぜ「ここ一番」という大事な試合に勝てないのか...。
あんなにもたついていた中日は、9月に入って11勝1敗(1分)だ。
かたや阪神は5勝7敗(1分)なので、半月で6.5ゲーム差がついたことになる。

中学生でもそういう子がいる。
テストになると点が取れない。一つ一つの内容はよく理解しているのに、
テストでは勘違いや些細なミスが多くなってしまうのだ。
いったいどこに原因があるのか...。

①実力

 勝負所できっちり勝てるのは、もちろん実力があるからだ。
 野球で言えば、まずは投手力&守備力。
 打力よりよほど頼りになる。
 中日はまさに投手王国だ。


しかし、実力だけでは勝てないのもまた事実である。
先に挙げたような、テストになるとダメという現象は、これでは説明がつかない。
ミスをしないのも実力のうちと言ってしまえばそれまでだが...。


②運、勢い

 これも当然バカにはできない。
 野球なら、ラッキーな当たりや相手のエラーが大量点につながることがある。
 自軍に有利な判定で救われることもあるだろう。
 高校野球では、波に乗った無名高が強豪を次々と打ち破ることは珍しくない。

 高校入試に向けて、夏を過ぎてからグングン成績を上げてくる子がいる。
 入試直前の総合テストでは、まだ志望校の合格基準には少し足りない。
 それでもこういう子は勢いがあるので、意外と受かってしまうことが多い。
 じり貧気味の350点より、右肩上がりで来た340点の方がずっと強いのだ。


それでもなお、釈然としないものが残る。
阪神の9月の弱さは何なんだ...。


③前向きに楽しむこと

 先日のヤクルト戦で、阪神の高卒ルーキー秋山君が完封勝利を挙げた。
 前日、前々日と逆転負けを喫し、嫌なムードで迎えた試合だった。
 しかも大観衆の甲子園での登板。
 相当なプレッシャーがあったことと思うが、それを全く感じさせないみごとな投球を披露した。
 投球数93、被安打4、四死球ゼロは文句なし。
 自分でタイムリーヒットも打っている。
 まさにシンデレラボーイ、救世主という活躍だった。
 さらに、チームの連敗を止めたのはこれで3度目だ。
 この19歳は、なぜ「ここ一番」で実力を発揮できるのか...。

 日曜日だったので試合開始からすべて観ていたが、
 一番印象に残ったのは笑顔である。
 野球をすることを心底楽しんでいる様子が伝わってきた。
 ピンチでも全く動じない(ように見えた)落ち着きは、
 プレッシャーもまた楽しんでいるかのようだった。
 最後の方は自信さえ感じさせる堂々の投げっぷり...。

 打たれたらどうしようとか、負けたら自分の責任だとか、
 そんなことはこれっぽっちも考えていなかったと思う。
 ただ一所懸命に投げること、目の前の相手を打ち取ることだけを考え、
 ひたすらプラス思考で乗り切ったのではないだろうか...。

 勉強も楽しんでやることが一番である。 
 何かのため、あるいは誰かのために、仕方なくやる勉強では楽しいはずがない。
 意味もわからず、ただテストのために覚える勉強を繰り返しても、苦痛なだけだ。
 考えること自体を楽しむ学習に変えていかなければならない。

 テストも、入試までも楽しめるようになれば怖いものなしだ。
 間違ったらどうしようとか、またミスをするんじゃないかという気持ちで臨んでも結果は期待できない。

今日の雨は阪神ファンの涙雨か...。
天気予報では、また暑くなると言っていた。
タイガースもきっと盛り返してくれるであろうと、一縷の望みを抱いている。









 
 
 
 










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