原発は本当に必要か?
大震災で福島の原発が大変なことになっている。
東京電力の対応は、余計な刺激を与えないようにという配慮からか、
妙に冷静すぎる感じが否めない。
のんきすぎると言ってもいいくらいだ。
燃料棒がすべて露出するなんて、かなり危険なことではないのか?
海外の反応はもっと深刻だ。
「東京に原発を」という本が売れたのは30年も前のことだ。
原発が絶対安全だというなら、送電コストも安くなる東京に造ればいい。
想定被害が少ない地方に造るのは、万が一ということがあるからに他ならない。
この、地方に負担を押しつけて都会は恩恵だけを受けるという構図は、どうにかならないものか。
県内のダムも東京へ送電しているものばかりだ。
そんなことだから、東京への一極集中がますます進むのだ。
利益を受けるなら、リスクも合わせて受容すべきではないか...。
おいしい所だけ持って行こうなんて虫がよすぎる。
昨日の信濃毎日新聞にも、どこかの助教授のそんな意見が載っていた。
なんだか、今行われている計画停電も、東電の策略かと疑念を抱いてしまう。
原発が機能しないとこんなに大変なことになりますよ。
だから原発は必要です。
もっとどんどん増やしましょう。
という筋書きになるような...。
原発は本当に必要なのか?
今回のような危険を加味してまで、CO2を出さないというメリットが優先されるべきなのか?
世界各国も原発のあり方を再考し出している。
日本もこれを機会に、エネルギー問題をどうするのか、
徹底的に議論すべきだと思う。
その際の一つの視点として、拡大成長を望まない、
エネルギーの消費を縮小するという選択もありだと思う。
原発に頼らざるを得ないくらいなら、電力の不足も我慢するという立場だ。
そういう意味では、今回の計画停電もいい機会になるかもしれない。
無駄な照明や過度の空調はやめる。
ご飯は鍋で炊き、お湯はやかんで沸かす。
まず需要ありきではなく、供給量の中でやりくりするという路線は取れないものだろうか...。
終わりに一つの文章を紹介しておく。
かつて原発の現場で働いていたという人が書かれたものだ。
「原発がどんなものか知ってほしい」
p.s.通信回線が込んでいる影響か、メールが滞っていることがあるようだ。
震災当日の千葉からのメールは、深夜にまとめて3通届いた。
パソコンに届くメールもいつもより少ない。
大量に舞い込む迷惑メールも極端に少ないのはありがたいが...。
関連記事