2011年01月23日

マナーって何だ?

先日深夜の番組で、結婚披露宴に出席するときのマナーが採り上げられていた。
民放の新入社員の女性がいくつかの場面を想定して行動し、
そのVTRを見てマナーの問題点を指摘するという趣向。
採点するのは昨年(?)「接遇道」でブレイクした平林郁である。

私はこの人が苦手だ。
スパルタ式という触れ込みで、とにかく怒鳴りまくる。
「笑顔!!」「声が小さい!!」
...体育会系のシゴキにしか見えない。

些細なミスですぐキレる。
感情に任せて怒っている、
罵声を浴びせてストレスを発散してるとしか思えない。

あまりの厳しさに相手が涙でも見せようものなら、
ここぞとばかりにさらに激しく責め立てる。
かなりのサドではなかろうか...。

そもそも、マナーを教える講師が、あんな汚い言葉遣いでいいのだろうか。
教え方にもマナーがあるのではないか?

「カリスマ講師」的に持ち上げられているようだが、
本当にそんな優れた人物なのか...。

彼女が実際に会社の研修の講師にでもなったら、社員は戦々恐々だ。
怒鳴られて伸びる人も中にはいるだろうが、
ほめられて伸びるタイプの人はたまらないだろう。
他人が怒られているのを見ているだけでびびってしまう。
「笑顔!!」と一喝されても、萎縮してひきつった笑顔しか作れそうもない...。

その番組中でも新人さんは終始怒られっぱなしで、半分泣きそうな顔をしていた。
同席した上司(男性)に救いを求める目もしていたのだが、
実はその上司も、部下の監督がなっていないと平林氏からダメ出しをされていたのだ...。

披露宴の受付でご祝儀袋を渡すとき、自分の席を探して坐るとき...と、
その度に何十回と怒声が飛ぶ。

で、いよいよ新婦の友人代表としてのスピーチの場面。
「○○さん(新郎の下の名前)、△△さん(新婦の下の名前)、並びに両家のご親族の皆さん、
本日は誠におめでとうございます。」と、始まったらもう文句がついた。

「さん」など馴れ馴れしい。
新郎は「××○○様(フルネーム)」、新婦は「旧□□△△様」と呼べという。
ええっ?!
そんなの聞いたことないけど...。

そもそも披露宴は、新郎新婦が客を招待するものではないのか。
招いた側に「様」を付けるのはおかしいのではないか。
最近病院で流行っている「××様」と同じで、
「様」さえ付けておけば間違いないと思っているんじゃなかろうか...。

だいたい、友人挨拶なんてのは、少しくだけたくらいが丁度いいのだ。
新婦だって、馬鹿騒ぎしいた友だちに突然「様」なんて付けられては気味が悪かろう。

マナーって何だろう?
いったい何のためにあるのだろう?


私は、人と人とが気持ちよく付き合うための知恵だととらえている。
その場にいる人が不快になったり、不利益を被ることはしてはならない。
そうでない限りは、そんなに杓子定規に考える必要はないのではないか。
新郎新婦を「~さん」で呼ぶことで不快になる人がどれほどいるのか。
むしろ、「様」付けに違和感を覚える人が圧倒的だと思う。


そんなことで怒鳴られてはたまらない。
でも立場上ハイハイと聞いているしかなく、
何度も練習をさせられる新人さんは可哀想だった。

誰か一度でいいから、徹底的に反抗してくれないか。
あのおばさん、少し調子に乗りすぎている...。













  


Posted by どーもオリゴ糖 at 10:14Comments(6)よしなしごと