2010年11月27日

工事用信号に強制力はあるか?

松代の町に降りていくと、どこかしらで道路工事をやっている。
補修だったり、下水道整備だったり、目的はいろいろだ。

片側通行で作業員が旗を振っている。
夜間や休日には、ここに工事用の小さな信号機が設置されることになる。
青と赤だけで、赤の方に「あと何秒」というカウントダウンが表示されるものだ。

土曜日だったか、予定より遅れて家を出た私は気持ちが急いていた。
そういうときに限って、この信号にも捕まるものだ。
前に1台止まっていたので、その後ろでおとなしく待つ。

このときの現場は極めて短い区間であり、しかも見通しのよい直線道路だ。
対向車は見えず、発進しても事故が起こる危険性はゼロに等しい状況だった。
ところが、前の車はひたすら青信号を待っている。
よほど追い抜こうかと思ったが、あまりにマナー違反かも...と思い直す。
結局、完全に青に変わってから前車に従うことになった。

私の車が先頭なら、赤でも迷わず進んでいたと思う。
正式な信号ではないのだから、安全が確認できれば赤信号は無視していいのではないか?

以前、工事用信号には強制力はないと聞いた覚えがある。
マナーや道徳という範疇の問題で、道交法違反にはならないと・・・。
もちろん、万が一事故になった場合は、赤で進んだ方が圧倒的に不利にはなるだろうが...。
その覚悟を持った上での自己責任に帰する問題だと思っていた。

ところが、改めてネットで調べてみると、
工事用信号でも信号無視は道交法違反だという意見が意外と多い。

実際に反則切符を切られたのを見たという声がある。
信号によって違う(公安委の認定を受けているか否か)という説もある。
一方、私と同じ内容の意見もほぼ同数見受けられた。

いったいどちらが真実なのか...?

大多数の運転者の行動を見ていると、
赤信号の残り時間が10秒くらいになった時点で見切り発進する例が多い。
反対側の信号が赤に変わってからこちらが青になるまで、多少時間がある。
つまり双方が赤になっているときがあるわけで、
そこを突いて少しでも早くとスタートするのだ。

先頭が走り出すと、後続車も赤を無視して続く。
「みんなで渡れば...」の典型だ。
工事用信号にも強制力があるなら、これも明らかに違反になってしまうが...。

そもそも、正規の交通信号でさえ、私が遵守しているのは罰則があるからだ。
それさえなければ、安全が確認できれば赤信号でも進むつもりだ。

徒歩や自転車なら、まず機械的には従わない。
車だと従うのは反則切符が怖いからである。
...法治主義の世の中で、こんな主張は許されないだろうか?

罰則がなかろうが、安全が確認されようが、赤信号は守るべきだという方には問いたい。
上述のように工事用信号の赤が残り数秒になったとき、
前車が発進しても自分は青まで待っていますか...?

そもそも信号は必要悪である。
信号がなければ車や歩行者の横断もままならない幹線道路や、
学校の近くなら仕方がないが、
それ以外の箇所には信号を増やすべきではない。
信号に頼るのは楽だが、その分判断力が奪われ、思考停止が促進されるのを忘れてはならない。
青になったからと、安全を確かめもせずに発進して事故に遭うことも稀ではないのだ。

松代の町の中は、信号が少ないので気に入っている。。
かなり神経を使う交差点もあるが、私はそこに信号を望まない。
東京のどこだったか、五差路にあえて信号を設置していない所があるそうだ。
その方が事故が起こりにくいのだという。
機械に頼って何も考えずにその指示に従うより、
個々のドライバーが自己責任で頭を使ったり譲り合ったりした方が、よほどうまく行くのだ。
信号さえ設ければ安全という安易な発想はなくしてもらいたい。

話がずいぶん逸れてしまった。
工事用信号の件、どなたか真相を教えてください。
罰則があるのなら、0秒になるまで待たなければならないので...。














  


Posted by どーもオリゴ糖 at 11:14Comments(0)よしなしごと

2010年11月23日

投扇興大会

11月21日に浅草で行われた「第13回投扇興競技大会」に行ってきました。
毎年この時期に行われる投扇興其扇流最大の大会です。

其扇流は本部が浅草にあるため、競技人口は東京を中心とした首都圏に偏っています。
隔月に浅草で例会が開かれるのですが、平日の夜なので長野からはなかなか参加できません。
この大会だけは何としても参加したいと、毎年日程を空けて待っているのです。
私は今回で7年連続の出場。
2年前からは「信州みすず連」として団体戦にも出ています。

個人戦は1試合10投で一人4試合。
サッカーのW杯のように8つのブロックに分かれて対戦し、
その中の1位の人が決勝トーナメントに進みます。
つまり、各ブロックの1位になれば、その時点でベスト8ということです。
団体戦は5人一組で各人5投(計25投)。
4つのブロックの中で総当たり戦を行い、1位チームが決勝トーナメントへ。
こちらはその時点でベスト4になります。
今までの最高成績は、個人戦では2007年のベスト4
団体戦ではまだ決勝トーナメントへの進出がありません。

毎年個人戦は90~100名くらいの参加ですが、今年は104名。
団体戦も定数いっぱいの16チームです。
地方からの参加は私たち長野組と、もう一組はさらに遠い八戸組。
老若男女、超ベテランから初心者まで多種多彩な面々が集い、
まさに投扇興の実力ナンバー1を決めるにふさわしい舞台となりました。

104名が8ブロックに分かれるのですから、1ブロックが13~14名。
この中で1位になるには、まず4戦全勝が必須条件。
全勝が複数いた場合は総得点での争いになります。
この、得点より勝ち数優先のシステムが曲者。
4人としか対戦しないので、誰とあたるかが問題なのです。
強い人同士の対戦が多くなり、星のつぶし合いをしてくれれば、
総得点は低くても、4戦全勝で勝ち抜ける可能性があるわけですね。

当然、不満が出ないよう、対戦相手や対戦順は機械的に決められることになります。

さて、いよいよ個人戦の開始。
なんと運悪く、1戦目に強敵Kさんとあたってしまいました。
過去この大会で0勝2敗の相手です。

このところ、月例会でも絶不調だった私。
初戦の緊張感もあり、全くいいところなく敗戦。
早くも決勝トーナメントは遙か遠くに行ってしまいました。

2戦目は楽勝ペースだったのに、偶然性の高い大技が相手に飛び出し逆転負け。
3,4戦目はなんとか勝ちましたが、2勝2敗はこれまでの最低タイ記録です。

団体戦も、健闘虚しく予選リーグで敗退。
「大将」の仕事を少しはできたのが救いですが、悔しい結果となりました。

それでも嬉しかったのは、仲間のSさんが個人戦で決勝トーナメントに進んだこと。
準々決勝でも勝ち、かつての私と同じベスト4に輝いたのです。

準決勝も、わずか1点差での敗退。惜しかった...。
でも、信州みすず連発足以前から熱心に練習会に参加されているSさん、
努力が報いられて本当によかった!

今年の大会は終わりました。
もう気分は来年に向いています。
高校野球の県予選で敗れ去ったチームのように、今から練習を積むのみです。

さあ、一緒に浅草で活躍したい人、いませんか?
信州みすず連では随時新メンバーを募集中です。
一度体験してみたいという方も、お気軽にお申し出下さい。
お待ちしていまーす!!











  


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:29Comments(0)日記

2010年11月17日

ローマ字

少し前、新聞の投稿欄に、小学校でのローマ字指導についての意見が載っていた。
「訓令式」のローマ字を教えることに対する疑問である。

小学校で教わる「訓令式」というのは、日本独自の表記だ。
「シ」をsi、「ジ」をzi、「チャ」をtyaと表す。
残念ながら、一般生活で使われることは皆無に等しい。

一方、国際的に通用し、広く使われているのは「ヘボン式」だ。
訓令式と共通するものがほとんどだが、一部異なる。
たとえば「シ」はshi、「ジ」はji、「チャ」はchaという具合だ。

ローマ字を教える目的は、一つには世界に通用する表音文字を身につけさせることであり、
同時に英語への導入という役割もあるだろう。
であれば、ヘボン式の方がはるかに都合がよい。

siと書くと、外国人は「シ」と読んでくれない。「スィ」になってしまう。
「シ」と読ませるためには、sの後にhが必要なのだ。
see だと「スィー」、she だと「シー」になるのと同じである。
tiは「ティ」、tuは「トゥ」、ziは「ズィ」になってしまうので、
それぞれchi、tsu、jiと表さなければならない。
「あつし」という名前を訓令式で Atusi と書けば、「アトゥティ」と発音されてしまうだろう。

塾に通う6年生に英語への準備指導を始めているが、
まず確かめるのはローマ字の定着度合である。
あやふやな子はもちろん徹底訓練するが、
訓令式をほぼ完璧にマスターしている子でも、ここで新たにヘボン式を教えなければならない。
数は少ないが、教わる方にしてみれば二度手間である。

体系的にまとまっているのは訓令式だ。
各行の子音と、五つの母音を機械的に組み合わせるだけで済む。
ヘボン式のような不規則性はない。
初めて習う子どもにはわかりやすいだろう。

だからと言って、結局は通用しない、学び直さねばならないものを、
わざわざ勉強するのも如何なものか...。

特にsyaやzyoなど面倒なものについては、その感が強い。

小学校でもヘボン式を教えればいい。
訓令式を原則とし、「シ」や「チャ」はヘボン式も教える。
どちらでもいいが、国際的にはこうだということもきちんと伝えればすむことだ。

自分の名前を「ダイティ」や「スィオリ」と読まれたくない子は、
積極的にヘボン式を覚えるだろう。

因みにキーボードではsiやtuでも「シ」「ツ」と出るが、
これは訓令式の名残か、スピードアップのためか...。
その分、外国人より得しているのか...。

小学校でも英語の授業が始まることで、
ローマ字の扱いがどうなって行くのか、注目したいところである。



















  


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:01Comments(0)よしなしごと

2010年11月11日

出没...

中学生向けの言語力教材(初級編)製作が佳境に入ってきた。
冬期講習に向けて折り込みチラシも作らねばならない。
さらに、ストーブ用の薪を割ったり、来季に備えて切ったりする作業もある。

そんなわけでブログの更新がままならない状況だ...。

今日の題材は「出没」という言葉。
今年は熊が里に下りてくる機会が多いようで、毎日のようにこの言葉を目にする。
熊ほど、この言葉がピタリと来る対象はいないのではないか。

オリジナル教材で、辞書の定義からその言葉を推測させる問題がある。
「現れたり隠れたりすること」という定義を読んでも、すぐには全く言葉が出てこない子が多い。
数分考えた後、「出現」と答える。
「出現」では現れるだけだから、もちろん×である。

ヒントを出すとき使うのが熊だ。
「熊が...」でピンと来ない子には、
「現れっぱなしじゃ撃たれたり捕まったりしちゃうぞ。ちょっと現れてすぐいなくなることだ」
「「出」は合ってるからあと一字を考えろ」などと助け船を出す。

それにしても、「出没」は便利な言葉だ。
熊が出る度にこの表現では、いささか食傷気味だが、他にふさわしい言葉がない。
類語辞典にあたっても「見え隠れ」「隠顕」「散見」くらいしかない。
どれも「出没」のニュアンスとは違う...。

英語ではどう言うのか、Yahoo翻訳で調べてみた。
「出没」と名詞で入れると「haunting」と出てきた。
haunt を調べると、他動詞で「~にたびたび行く」「~に出る、~に取り憑く、~を悩ます」とある。
ははあ...ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」の haunt か...。

haunt は名詞で
「行きつけの所、(動物などの)よく出る所、(犯人などの)巣窟」という意味もあるらしい。
かなり「出没」の匂いがしてきたが、やはり「没」のイメージが伴わない。
他動詞なので、場所を主語にして受動態の文にするしかなさそうだ。
「この地区は熊に取り憑かれている」のような表現になるのだろう。

「熊が出没する」を翻訳すると「A bear appears frequently.」になった。
単に「頻出する」と言っているだけである。
「出没」は「頻繁に」というニュアンスを、必ずしも伴わないのではないか...。

ところで、「出没」という言葉が合う主語は、熊などの獣以外に何が考えられるだろう?
痴漢、空き巣、引ったくり...幽霊...ろくなものがない。
どうもこの言葉は、出て来てほしくない何かに対して用いるようだ。
動物でも、美しいオオムラサキやカワセミ、愛らしいリス、探し求めていたクワガタなどには
「出没」は使われないのではないか...。

そう思っていたら、さすが「新解さん(新明解国語辞典)」。
「(幽霊・強盗・痴漢・獣など好ましくない存在が)時どき姿を現すこと」とあった。

とすれば、かなり主観が入った言葉ということになる。
出て来てほしいと思っていた人の幽霊なら、「出没」ではなく「出現」がふさわしい。
猟師にとっては、熊もそうであるかも知れない。

逆にリスやオコジョでも、畑を荒らしたり人間に危害を加えることがあれば、
好ましくない存在として「出没」を使われることになるだろう。

動物たちにしてみれば甚だ迷惑な言葉である。

それにしても、市街地でもこれだけ熊の出没が度重なると、
イノシシやカモシカが出る山間部ではヒヤヒヤものだ。
夜遅く帰宅し、車を降りてから玄関までたどり着く間の畑が怖ろしい。
鈴でも鳴らして通ろうか...。

























  


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:44Comments(0)ことば

2010年11月05日

努力はしたくない...

今年の中3には手応えのない生徒が数名いる。
後期入試まであと4ヶ月というのに、なかなか本気モードに入れない。

まず気になるのは、塾での居眠りだ。

中学生はフリータイム制で個別指導。
一部を除いて、学習する教科もその分量も生徒が自分で決める。
もちろんアドバイスや注意はするが、講師主導型の塾ではない。

その分自己管理する力が要求されることになるが、
慣れてくれば中1でも十分に対応できる。
講師の指示どおりに与えられたものだけをこなす、受動型の勉強から脱皮させたいのだ。

もちろん、これまでにも居眠りする子はいた。
中学校の生活になかなか順応できない中1、部活で疲れ切っている子、
毎日の習い事に振り回されている生徒などなど...。

そういう子は、多少居眠りしていてもしばらく放っておく。
無理に起こしても集中力が続かない。
またすぐ夢の世界へ戻ってしまうこともしばしばだ。
10分くらい寝かせてやった方が結果的には効率的だ。

ところが、今回は中3である。
部活も卒業して、体力的には余裕があるはずだ。
他の塾や習い事を掛け持ちしているわけでもない。
それなのに、放っておくと30分くらい平気で寝ているのだ...。


就寝する時間がよほど遅いのか、生活が乱れているのか?
本人に問いただしてみても明確な原因がつかめない。
授業中にも寝ることがあるそうだが、テストのときは大丈夫と言うのだから
病気(ナルコレプシー)でもなさそうだ。
やはり本人のやる気の問題か...。

先日、すべての保護者と個別面談を行った。
中3は生徒も含めた個別面談だ。

居眠り問題の生徒の一人には、母親も匙を投げていた。
高校のことも受験のことも、まるで他人事のような言動だ。
面談のときまでに書いてこいと言った計画表も白紙のままだし、
夏休み中の高校見学も全く行っていないという。

特に数学については、素晴らしいセンスを持っている子だ。
「こんな考え方もできる」という説明にも大いに興味を示すので、
決して勉強が嫌いというわけではないだろう。
ところが、すべてにおいて雑でいい加減なのだ。
テストも、勘違いや計算違いで点を落としている。

本人の考え方もいろいろ聞いてみたが、
受験勉強を本気で頑張るという気持ちはないらしい。
今の学力で入れる高校に行けばいいと思っている。
要するに、努力はしたくないということだ。

母親は、そんな考えならむしろ受験に失敗して浪人した方がいいと言う。
私も、それもありかな?と思う。
これから先、いつも努力することから逃げて、
成り行き任せの人生を送らせていいのだろうか。
ときには死ぬ気で頑張る、という体験を積ませる必要があるのではないか...。


少子化のせいで、高校も大学も、選り好みをしなければ皆入れるようになった。
こういう子が増えているのも時代の流れなのかも知れない。
難しいことやめんどくさいことは嫌い、楽しくやりたいという子も多い。
これでいいわけない、何とかしたいと思うのだが、まさに「笛吹けど踊らず」...。
もどかしくて仕方がない。



























  


Posted by どーもオリゴ糖 at 13:07Comments(0)よしなしごと

2010年11月01日

おかしな日本語...なのかな?

久々の小ネタ集。また野球シリーズだ。

①「阪神打線を抑えられることができるか。」

 これは明らかに重複表現。
 「押さえられるか」と言うか、「抑えることができるか」と表現するか、
 一瞬迷った結果だと推察する。

②「今シーズン、巨人からの失点はゼロです。」

 正しい言い方のようにも思えるが、どうも違和感がある。
 「巨人から点を奪われる」なら「~から」の使い方はおかしくない。
 「巨人から点を失う」になると、やはり間違っている気がする。
 「巨人に対する失点」あるいは「巨人相手の失点」とすべきではないか...。

③「今年はセ・リーグに優先権があるため、セとパが交互に下位から順番に指名する。」

 先日のドラフト会議の仕組みを説明した信毎の記事。
 2位指名以降の、いわゆるウェーバー制についてのくだりだ。
 「セとパが交互に下位から順番に指名する」のは毎年のことである。
 「セとパが」の部分で、今年はセ・リーグが先ということを言いたいのだろうが、
 普通に読んだらそういう因果関係には取れない。
 パ・リーグに優先権があるときは「交互に」ではない、
 もしくは「下位から」ではないという解釈の方が自然であろう。

 「セの下位球団から順番に、セ・パが交互に指名する」とすべし。

④「ただいま降雨のため試合が中断しています。」

 これは私の疑問である。
 「試合が中断する」という言い方は正しいのか?
 試合が自分の意志で中断するわけではない。
 人間の判断で試合が「中断される」のではないか...。
 「新解さん(新明解国語辞典)」で「中断」を引くと、
 「今まで続いていた物事が、なんらかの事情でそこで中止されること。
  また、そうすること。」
とある。
 ...微妙...。



















   


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:04Comments(0)ことば