2011年01月27日

快適さの落とし穴

この寒さはいったいいつまで続くのか...。

築100年超えのわが家は、断熱材など一切使われていない。
下からも横からも冷気が染みこんでくる。
薪ストーブをガンガン焚いても、暖かいのは2部屋くらいだ。

古からの「夏を旨とすべし」という教えに従って造られているので、
寒さは我慢するしかない。
「真冬でも暖か」などとCMで見るたびに、少し羨ましくなる。

先日、地元の集落のどんど焼き&新年会のときに、大工さんと話をした。
仲間が家を建てたそうだ。
高気密、高断熱の最新型。
わが家よりさらに山奥にあるのだが、
冬の朝でも室内は20°近くあるという。
日が当たれば半袖で過ごせるくらいだそうだ。

へえ...と感心してたら、続けて言った。
「だから、子どもがしょっちゅう風邪をひいてる」...。

なるほど、そりゃあそうだ。
暑さや寒さを体験する中で、自然に体が鍛えられていく。
体温を一定に保つために、自律神経がせっせと働いてくれるのだ。
その限界を超えた気温に対しても、徐々に抵抗力がついてくる。

夏でも冬でも、早朝でも深夜でも、
常に快適な温度に管理されている温室で育っていては、
神経も皮膚もひ弱になるのは自明の理であろう。


衣服の脱ぎ着で体温を調節することができない。
そんな子が多いという投書も目にした。

ストーブの効いた部屋からトイレに行く。
一歩廊下に出れば寒い。
だから1枚羽織って行く。
当たり前のことだ。

生徒が塾に来ても、まだ部屋が十分に暖まっていないときがある。
だったらコートを着ていればいいのに、入室と同時に脱ぐ。
もっとも、車で送られてくる生徒はコートなど着てないが...。

そうかと思えば、部屋が暖まったのにまだコートを着ている。
暑くないのか...。
夏の終わりの急に涼しくなった日、半袖で震えている子もいた。

暮らしが快適になればなるほど、人間は弱くなり退化していく。
案外、こんなことで人類は滅亡していくのかも知れない。
少なくとも、長生きできる日本人は、
これからどんどん少なくなっていくのは間違いないだろう。

我々はどこに向かって進んでいるのか...。












  


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:09Comments(0)よしなしごと

2011年01月23日

マナーって何だ?

先日深夜の番組で、結婚披露宴に出席するときのマナーが採り上げられていた。
民放の新入社員の女性がいくつかの場面を想定して行動し、
そのVTRを見てマナーの問題点を指摘するという趣向。
採点するのは昨年(?)「接遇道」でブレイクした平林郁である。

私はこの人が苦手だ。
スパルタ式という触れ込みで、とにかく怒鳴りまくる。
「笑顔!!」「声が小さい!!」
...体育会系のシゴキにしか見えない。

些細なミスですぐキレる。
感情に任せて怒っている、
罵声を浴びせてストレスを発散してるとしか思えない。

あまりの厳しさに相手が涙でも見せようものなら、
ここぞとばかりにさらに激しく責め立てる。
かなりのサドではなかろうか...。

そもそも、マナーを教える講師が、あんな汚い言葉遣いでいいのだろうか。
教え方にもマナーがあるのではないか?

「カリスマ講師」的に持ち上げられているようだが、
本当にそんな優れた人物なのか...。

彼女が実際に会社の研修の講師にでもなったら、社員は戦々恐々だ。
怒鳴られて伸びる人も中にはいるだろうが、
ほめられて伸びるタイプの人はたまらないだろう。
他人が怒られているのを見ているだけでびびってしまう。
「笑顔!!」と一喝されても、萎縮してひきつった笑顔しか作れそうもない...。

その番組中でも新人さんは終始怒られっぱなしで、半分泣きそうな顔をしていた。
同席した上司(男性)に救いを求める目もしていたのだが、
実はその上司も、部下の監督がなっていないと平林氏からダメ出しをされていたのだ...。

披露宴の受付でご祝儀袋を渡すとき、自分の席を探して坐るとき...と、
その度に何十回と怒声が飛ぶ。

で、いよいよ新婦の友人代表としてのスピーチの場面。
「○○さん(新郎の下の名前)、△△さん(新婦の下の名前)、並びに両家のご親族の皆さん、
本日は誠におめでとうございます。」と、始まったらもう文句がついた。

「さん」など馴れ馴れしい。
新郎は「××○○様(フルネーム)」、新婦は「旧□□△△様」と呼べという。
ええっ?!
そんなの聞いたことないけど...。

そもそも披露宴は、新郎新婦が客を招待するものではないのか。
招いた側に「様」を付けるのはおかしいのではないか。
最近病院で流行っている「××様」と同じで、
「様」さえ付けておけば間違いないと思っているんじゃなかろうか...。

だいたい、友人挨拶なんてのは、少しくだけたくらいが丁度いいのだ。
新婦だって、馬鹿騒ぎしいた友だちに突然「様」なんて付けられては気味が悪かろう。

マナーって何だろう?
いったい何のためにあるのだろう?


私は、人と人とが気持ちよく付き合うための知恵だととらえている。
その場にいる人が不快になったり、不利益を被ることはしてはならない。
そうでない限りは、そんなに杓子定規に考える必要はないのではないか。
新郎新婦を「~さん」で呼ぶことで不快になる人がどれほどいるのか。
むしろ、「様」付けに違和感を覚える人が圧倒的だと思う。


そんなことで怒鳴られてはたまらない。
でも立場上ハイハイと聞いているしかなく、
何度も練習をさせられる新人さんは可哀想だった。

誰か一度でいいから、徹底的に反抗してくれないか。
あのおばさん、少し調子に乗りすぎている...。













  


Posted by どーもオリゴ糖 at 10:14Comments(6)よしなしごと

2011年01月17日

受信メールが消えた!+楽しい日本語

いつものようにパソコンを「スタンバイ」状態で終了しようとするが、
一向にOFFにならない。
ときどきこういうことがあるので、電源スイッチを押しっぱなしにして強制終了。

次に使うときゼロから立ち上げても、これまでは強制終了した報いは受けなかった。
ところが今回は、それが原因だか何だか、とんでもないことに...。

Outlook Express の「受信トレイ」にあった今までのメールが
ごっそり消えてしまったのだ!

残っているのは再立ち上げしたとき受けた2,3通のみ。
その下は空白で何とも寂しい画面になってしまった。

「送信済みアイテム」は残っている。
消えてもいい「削除済みアイテム」も無事だ。
なぜ、一番大切な所だけが消えてしまったのか...?

さっそくネットで情報収集。
けっこう同じ目にあった人がいるようだ。
受信トレイにメールが貯まりすぎるとこうなることがあるらしい。
でも、受信トレイの容量は1GB だか2GB。
図面などの添付ファイルがよほど多くなければ大丈夫だろう。
(後日確認したところ、私の使用量は70MB 弱だった。)

とりあえず、スタートメニュー→「検索」で、「受信」を含むファイルを探してみる。
...何個か出てきた。
容量的にたぶんこれだと思われるものが2つある。
まず「ゴミ箱」にあるファイルを右クリックし、「元に戻す」を選ぶ。
O.E. を確認してみるが、何の変化もなし。
もう1つも同じようにやってみるが、復元しない。
一度「検索」を閉じて、再度ネットを参照した。

使えそうな情報があったので、もう一度「検索」を実行。
...あれ?さっきあったファイルが出てこない...。
「受信」を含むファイルは1つもないという。

うっそぉ...!
絶望的になって、その日は作業を終了した。

翌日、ネットの親切な情報に従い、「受信トレイ.dbx」のファイルをやっと見つけた。
よかった、無事だった。
これ、自力では探せなかったかも...。
その後もその情報を頼りに、神にもすがる思いで慎重に作業を続行。

...やった!
3日ぶりに復旧した。
トラブルの原因はよくわからないが、探せばどこかに残っているものだ。
めでたし、めでたし...。

で、消える前に、これはブログで採り上げようと思っていた「楽しい」メール
復活したのでご紹介。
前にも似たようなものを載せたが、翻訳ソフト頼みの日本語は実に面白い!
しかも、なんとか理解できてしまう。

「私の社の店は祝います」「私社の新しい速達は発送します」が意味不明。
皆さんの所にも届いているかも...。


 送信者:yahoo 
 件名:Yahoo! JAPAN ID

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Posted by どーもオリゴ糖 at 12:03Comments(0)日記

2011年01月10日

誤解をなくせ!

少し古いが、昨年12月17日の信濃毎日新聞。
税制改正についての記事の冒頭部分をお読みいただきたい。

 政府が16日閣議決定した税制改正大綱に、成年扶養控除の縮小が盛り込まれた。
 高齢者や学生、障害や病気のある人を扶養している場合は控除が継続するが、
 一定以上の収入があり、23~64歳の家族を養う場合は控除が廃止される


一読してすんなり理解できただろうか...?
私も妻も、一瞬「?」と思った。
赤字の部分、「一定以上の収入がある」なら、今だって控除の対象にはならないだろうに...。

そう、この部分が甚だわかりにくいのだ。
「一定以上の収入」が誰の収入なのかがあやふやだ。
もちろん、ここでは「23~64歳の家族」の収入ではなく、扶養する側の収入だ。
「~あり」の後に読点を入れたのも、その誤解を避けようという狙いだろう。

だが、特に新聞記事では、少しでも誤解を招くような表現は許されない。
好意的、あるいは常識的に読めばそう理解できるが、
読者にその努力を要求する文章は悪文と言っていいのではないだろうか...。


では、どう書き換えたら誤解のない文章になるか?
これは言語力を育てる教材にそのまま使えそうだ。
皆さんもぜひ考えてみていただきたい。










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Posted by どーもオリゴ糖 at 12:11Comments(0)素材

2011年01月03日

シロアリ退治!

もう昨年のことになる。

先月、農協と提携しているというシロアリ駆除業者がやってきた。
床下の無料点検だという。
こういうのって、「点検の結果異常ありませんでした」ってことはまず無い。
面倒だなとも思ったが、まあ現状をきちんと把握しておいた方がいいかな...と依頼する。

翌日早速、床下にもぐり込んで点検。
案の定、2箇所に被害が見られると、写真を見せられる。
で、お決まりの脅し文句。
「早いうちに対処しないと...」
「他にも広がると大変なことになります」
などなど...。

問題は料金だ。
10~20万くらい言ってくるかと思ったら、なんと総額50万弱!

古い家でやたら広いのでそのくらいになるらしい。
金がないので問題箇所だけを処理してくれればいいと言ったが、
それでは完全駆除はできないので、その会社では家中まるごとしかやらないとのこと。
そんな金、出せっこない...。

おまけに妙に急かせてくる。
「妻にも相談してみないと...」と逃げると、
何時に帰って来るか、夕方電話する、2人とも居るときはいつか...とうるさい。
断る余裕を与えさせないという手法に腹が立ったので、
「すぐに対処せず被害が広がっても、それは自己責任だから、
こちらが連絡するまで放っておいてくれ」
と、お引き取り願う。
だいたい、さっき「冬はシロアリの活動が鈍る」って言ってたんだから、
そんなに焦る必要ないだろうが...。

さて、その後シロアリについていろいろ調べた。
目的はもちろん、もっと安上がりに退治できないか、その方法を探ること。
「自分でできる」というのもチラホラあるが、
やはり業者に任せた方が安心という声も多い。

ただ、ヤマトシロアリ(業者の点検報告書にそう書いてあった)は、
イエシロアリと違って、食害を受けた周辺だけをなんとかすればいいようだ。
何も家全体を薬漬けにする必要はないらしい。

それなら素人でも、ちょっとズク出せばできるんじゃないか...。

その前に喰われている箇所を肉眼で確認したい。
柱の下部をやられているのは奥の物置部屋だ。
外からは見えない。
業者は20㎝ほどの床下の隙間からほふく前進したようだが、その勇気もない。

物置部屋は畳も入っていない板の間だ。
1枚の板をはがせばもう床下...即地面である。
なかなか暇がなかったのだが、昨日とうとうはがしてみた。

まず大量の荷物をどけるのに一苦労。
釘を抜くのも至難の業だったので、バールを差しこんでテコにし、強引にこじ開ける。
多少板が割れた所もあるが、物置なのでまあいいか...。

30×180㎝の板を2枚はがして、懐中電灯でのぞき込む。
あった、あった...。
なるほど喰われている。
ただ思ったより被害は広がっていないようだ。
これならなんとかできるかも...。

また板をかぶせてしまうのも二度手間なので、
ちょうどそばにあった古畳でフタをしておく。
あとは薬を入手して撒くだけだ。

安い噴霧器も買ってきて、今はどの薬がいいか検討中。
2000円程度から2,3万円まで千差万別でえある。
3万円でも、業者に頼むことを考えればただみたいなものだ。
高いのにした方がいいかな...。

業者に頼めば5年保証だというが、
5年が過ぎたらまた同じ作業を勧められるに決まっている。
5年ごとに50万じゃやってられない...。

自分の城は自分で守るのだ!
正月早々から、俄然やる気が湧いてきた。














  


Posted by どーもオリゴ糖 at 18:55Comments(0)日記