2010年04月23日

「春雨」はなぜ「はるさめ」と読むのか?

めまぐるしく気温が変わる日々です。
信州は昨日から冷たい雨が降ったり止んだり...。

ところで、「春の雨」→「春雨」はなぜ「はるあめ」ではなく「はるさめ」なんでしょう?
昨日からずっと考えています。

大雨、にわか雨、こぬか雨などは「~あめ」ですね。
「~さめ」となるのは、春雨の他に小雨、霧雨、氷雨、村雨など。
天気予報でよく使われる「秋雨」なんていうのもあります。

直感としては「~さめ」と読むのは「しとしと降る」イメージです。
でも「村雨」は違うなあ...。

「春雨」はなぜ「はるさめ」と読むのか?



いろいろ調べたら、いくつかの説があるようです。

 その1:「しとしと降る雨」のことを「しい雨」と言ったので、「春のしい雨」→「はるさめ」

 その2:春に降る「小雨(さめ)」なので「春小雨」→「はるさめ」


その1の「しい雨」なんて初めて聞いた。広辞苑にも載っていない。
その2だと「小雨」は「小小雨」が縮まったということか...。

「春細雨」→「はるさめ」というのも考えられるのではないかと思います。
「霧細雨」が「きりさめ」、「小細雨」が「こさめ」と...。

で、ふと考えたのが、「雨」という言葉はもともと「さめ」で、後になって「あめ」という言い方が登場してきたのではないかという大胆な経緯です。
そう思っていたら、同じような考察をネットで見つけました(←その3)

ただし、「雨」の語源は「天(あま)」からという説が有力です。
今となってはどれが正解かは知る由もありませんが、あれこれ想像するだけで楽しいものですね。




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Posted by どーもオリゴ糖 at 13:17│Comments(5)ことば
この記事へのコメント
実に興味深い言葉ですね、「春雨」。
何となく音韻学的に、細雨(さいあめ)=しとしとと降る雨がいつのまにか識字率の低い環境下で人々から「さめ」と呼ばれるようになり、今日のような春に降るしとしと雨(さめ)を「春の細雨(さめ)」=「春雨(はるさめ)」と呼ぶようになった。ということであれば、納得できます。
本当の由来、気になります!!!!!
Posted by Dice-ETCDice-ETC at 2010年04月23日 22:19
ダイスさん、毎度ありがとうございます!
やっぱり「細雨」説も一理ありますよね。

ときどき急にある言葉が気になり出します。
この前ふと思ったのが、「か弱い」の「か」。
弱さを強調する接頭語だと思うのですが、
他の例を探しても「か細い」しか思い浮かびません。
どちらもマイナーな形容詞ですが、2語だけに使われるというのも何だか...。
Posted by どーもオリゴ糖どーもオリゴ糖 at 2010年04月24日 11:11
きっと接頭語ですよね。
「かっとばす」や「かっぽじる」、「かっ切る」、「かっさばく」の「かっ」も似たようなものなんですかね?
考えれば考えるほどわからなくなります...
Posted by Dice-ETCDice-ETC at 2010年04月25日 00:07
ダイスさん。

「かっぽじる」「かっ切る」「かっさばく」は「かきほじる」「かき切る」「かきさばく」の促音便だと思います。

「かっとばす」は何なんでしょう?
野球にしか使いませんよね。
応援の時のリズムの都合で生まれたのでしょうか...。

接頭語の「か」は、新明解国語辞典には「どこから見てもそのような印象を受ける意」とありますが、例として挙げられているのは、やはり「か弱い」と「か細い」の2つだけです。
他にはないのか...。
Posted by どーもオリゴ糖どーもオリゴ糖 at 2010年04月26日 12:53
今日この記事を発見しました。ちょっと遅いんですが…。

杉本つとむ著『語源海』に説明が載っていると知りました。まだそれを読んでいませんが、私なりに考えたことはあるのでそれを書きます。

古語では「~の」を「が」とか「つ」で表します。そこで「春の雨」を昔風に表すと「春つ雨」となります。これがなまって「はるつぁめ」、そして「はるさめ」となったと思われます。

小学館の国語大辞典には「さあめ」が載っていますが、「あめ」はそもそも「天水」すなわち「あめみず」の短縮形でしょう。だとすれば「雨」を「さあめ」と言ったとは奇怪千万です。

春夏秋冬で夏だけ「なつさめ」と言わないのは、はっきりわかりませんが「なつつあめ」だと「つ」が重なって発音しづらいのではと思われます。

これから上記の本を読むのが楽しみです。
Posted by S at 2012年11月22日 09:20
 
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