2010年06月15日

文のイロハ

文章がうまくなるためには、当然のことながら、その一歩前が大切だ。
すなわち一つ一つの文がしっかりしていなくてはならない。
別に名言や名文である必要はない。
日本語として正しい文、読む者に誤解を与えない文であればいいのだ。

細かいことを言えばキリがない。
主述の対応、修飾部の扱い、言葉の選び方、文末表現などなど...。

しかし、文の第一歩は何と言っても句読点の扱いだろう。
小学校低学年以外は句点(。)は心配ないので、主に読点(、)の使い方になる。

と思っていたら、5月から入塾した中3生が「。」のない文を書く
「、」もないので、どこで切ったらいいか、こちらが判断しなくてはならない。
今までずっとこれで通してきたのだろう。
当然のように、英文にもピリオドがない...。

数感覚は優れたものを持っているのだが、言語力に大きな問題がある。
漢字や送り仮名の間違いも多いし、何が言いたいのかわからない文章を書く。
そこで彼には、算数や数学の解法を文で説明する、という課題を多くさせている。
自分の考えや思いを言葉にする、その難しさを痛感しているようだ。

本題に戻る。
読点の打ち方に厳密な決まりはない。
読み手のことを考えて打てばいい。
読みやすいこと、誤解を生まないことが基本だ。
少なすぎくても、多すぎてもいけない。

生徒に読点の役割の重要性を説くとき、よく例に挙げるのがこんな文だ。

 ①昨日、父と母の墓参りに行った。
 ②昨日父と、母の墓参りに行った


①では両親とも亡くなっているが、②では父親は健在であることがわかる。
英語なら主語や修飾関係が変わってくるので問題ないが、
日本語では、読点を打ち間違えると大変なことになる。

自分自身の文については、少々読点を多用しすぎではないかと分析している。
特にブログでは、つい読みやすさを優先して、多くの「、」を付けてしまう...。

先日、自治会の規約をwordで打ち直す作業に携わった。
主語の後に必ず読点が入るのが煩わしく、一部勝手に削ってしまった所もある。

憲法を初めとして、法律や規約にはこういう書き方が多い。
とにかく誤解のないように、正確さを追求した結果であろうが、
あまりに機械的な読点の打ち方もどうかと思う。
英語ならよほどの意図がない限り、主語の後に「,」など打たないのではないか...。




文のイロハ











 




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Posted by どーもオリゴ糖 at 12:21│Comments(0)ことば
 
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