2010年09月04日

英語ならかっこいいのか!?

今日も信濃毎日新聞の投稿欄「建設標」から...。
「意味分からない横文字はやめて」というタイトルである。

カタカナ語の氾濫は目に余るものがある。
特にお役所や医療関係のそれが多く、
わかりやすい日本語に直そうとする努力を怠っていると批判を浴びてきた。
最近は少しはましになったようにも感じるが、
お年寄りからのこういう投書は後を絶たない。

今回も、内心「またか...」という軽い気持ちで読んでみたのだが、
思わず膝を打ってしまった。
私もつい最近「なんだこりゃ?」と思った言葉だったからである。

「信州デスティネーションキャンペーン」

県の観光PRのキャッチフレーズだ。

初めて聞いたとき「ん?」と思った。
響きはいいのだが、意味がさっぱりわからない。
destiny=「運命」から連想してみたが、観光にふさわしい内容に結びつかない。
「信州再発見」とか「信州の魅力を根源から探ろう」くらいの意味だろうと、
きわめて感覚的に推測していた。

辞書を引いてみると、destinationは「目的地、行き先」だ。
すると「信州行き先キャンペーン」???
だったら素直に「信州へ行こう」の方がよほどわかりやすいだろうに...。

カタカナは外来語を表すのに便利だが、
個人的にはなんだか軽い感じがして好きになれない。
10年続けている塾は、引き継ぎだったのでカタカナ名のままだが、本当は漢字を使いたい。
昨年から始めた2教室目は、思いっきり漢字の塾名にして道場風の看板を掲げている。

英語を使えばおしゃれで洗練された感じがするという思惑があるのかも知れないが、
してみると、かなり年配の担当者の発想か...。
文明開化の時代や戦後の復興期ではあるまいし、
いまどきそんな浅知恵はかえってみっともないと思うのだが...。
庶民をばかにするのもいい加減にしてほしい。






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Posted by どーもオリゴ糖 at 14:50│Comments(4)ことば
この記事へのコメント
全く同感です。あまりに英語だらけの昨今、お年寄りには何の店か分からないところばかりだろうなぁ・・・と常々思っています。

以前、公共事業で市とか町とかが新生児に絵本をプレゼントをするというものが始まった時の新聞に載ったこの事業のタイトルが[Book start ]とあり非常に違和感を覚えました。
まさになんでも英語にすればよいと思っている感じを受けました。
もしどうしても英語にしたかったとしても・・・
「First book 」の方がしっくりくるのでは?と思ったのを思い出しました。

どーもオリゴ糖さんのブログではいろんな事について考えさせてもらっています。
Posted by kyonkyon at 2010年09月04日 21:02
kyonさん、ありがとうございます。

Book start、ありましたねぇ...。
確かに First book の方が馴染みやすいです。
「ふぁーすとぶっく」と平仮名にすると、絵本ぽくてさらにいいような気がします。

デスティネーションキャンペーンは10月から始まるそうです。
今からでも再考してほしいところですが、印刷物とかできあがっているでしょうから無理っぽいですね...。

またお越しください...。
Posted by どーもオリゴ糖どーもオリゴ糖 at 2010年09月05日 11:40
久々にコメントしちゃいます☆
英語を生業にしている立場上、不適切なコメントになります(笑)が、もっと日本らしく行きましょう!って思います。
例えば「テレビ」は英語の"television"から来ていますが、もう完全に日本語として定着していますよね。
でも「デスティネーション」を日本語として使うのはいただけません。
「デス」= death = 死 っていうコトバが始めにきてしまっていて、なんか不吉な印象を持ってしまいます。
おっしゃるとおり「目的地」という意味ですが、人生の終着駅=死という解釈だってできます(笑)
「信州を人生の終着駅にいかがでしょうか?キャンペーン」(爆)
ダメダメですね...
Posted by Dice-ETCDice-ETC at 2010年09月05日 20:59
ダイスさん、お久しぶりです。

なるほど、確かにdeath が連想されてしまいますね。
人生の終着駅ですか...。destination を英語でもそんな意味に使うこと、実際にはないんですかね...??

田舎暮らし推進のキャンペーンならいいかも...。信州に骨を埋めましょう的な...。

ありがとうございました!
Posted by どーもオリゴ糖どーもオリゴ糖 at 2010年09月06日 00:55
 
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