2010年10月17日

「主婦」は忙しい

前回の続き。

「主婦」という言葉を中3生に定義してもらった。

 「妻。主に家事をする。」
 「家族の中で主に家事をする女性のこと。」
 「家にこもり、炊事・洗濯などの家事をしている女性を指す言葉」


この辺は当たり障りのない説明だ。
「家にこもり」は専業主婦をイメージした結果か?
...それにしても「こもり」は行き過ぎではないか...。

あとの3人が注目している点が面白い。

 「主に家事を仕事とし、年中無休。」
 「結婚して仕事や家事を行い、夫とは違って忙しい。」


とにかく「主婦」は忙しいのだ!
中学生にもそう映っているのだ。
「夫」は、あまり忙しそうに見えないらしい...。

 「家庭で夫を支える縁の下の力持ち的存在。むしろ夫より物事に追われて忙しい人。
  たいてい夫より強く、夫がおそれる人。


表には出ず陰で「夫を支える」役回りに徹しながら、
家庭内ではしっかり実権を握っている様子をみごとに表現している。
失礼ながら、つい彼のお母さんの顔を思い浮かべてしまった...。


因みに辞書の定義は以下の通り。

 「妻であり、家事をきりもりする人。」(旺文社国語辞典)
 「主人の妻で、一家をきりもりしている婦人。女あるじ。」(広辞苑)


「きりもりする」がポイントらしい。

新解さん(新明解国語辞典)ではこうなっている。

 家族が気持ちよく元気に・仕事(勉強)が出来るように生活環境を整え、
  食事などの世話を中心になってする婦人。<主として妻に、この役が求められる>


さすがに定義が具体的だ。
「きりもりする」なんかで誤魔化さない...。
< >の中の補足も効いている。
妻がやらなければいけないのではなく、「求められている」だけなのだ。

またときどき、この「ゲーム」やってみようと思っている。






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Posted by どーもオリゴ糖 at 12:22│Comments(0)ことば
 
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