2010年08月06日
どっちの応援?
昨日あるブログを見ていて、また一つ日本語の面白さに気づいた。
実際は野球の話だったのだが、ここでは相撲にたとえることにする。
まだ朝青龍が現役だった頃の話としよう。
白鵬と朝青龍の両横綱が14日目まで全勝。
千秋楽結びの一番に優勝を懸けるとする。
TVを観ていた人がこう言った。
今日は朝青龍に勝ってほしいな。
さて、この人はどちらを応援していると思いますか...?
おそらく8割以上の人が「朝青龍」と答えるだろう。妻に聞いてもそう言った。
それ以外にどんな解釈があるのか、という表情だ。
でも今回のブログの場合は(実際には野球の話だが)、そんなことはあり得ない。
だってこのブログは、白鵬ファンの管理人が彼を応援するために書いているのだから...。
(因みに私は、このたとえでは朝青龍ファンである。)
私も初めは「え?なぜ?」と思ったが、
すぐに納得が行った。
管理人は「白鵬が朝青龍に勝つ」ことを望んでいるのである。
つまりこの文は、意味が二通りに解釈できる曖昧な文ということだ。
①朝青龍が勝ってほしい。
・朝青龍の勝利を望む、朝青龍に望むものは勝利という意味。
・英語なら I want Asashoryu to beat Hakuho.
②白鵬が勝ってほしい。
・白鵬が「朝青龍に勝つ」ことを望むという意味。
・英語なら I want Hakuho to beat Asashoryu.
今回は話者の立場が明らかなので、なんとか②の意味に取れたが、
予備知識なしに読めば、①の解釈の方が優勢であろう。
「白鵬が勝ってほしい」とか「朝青龍を敗ってほしい」とすれば誤解はなかろうが...。
試しにYahoo Japanの翻訳機能を使ってみた。
「朝青龍に勝ってほしい」は I want Asashoryu to win.(①)、
「白鵬に朝青龍に勝ってほしい」は I want Hakuho to beat Asashoryu.(②)でうまく行くが、
正確さを期して「白鵬が朝青龍に...」とすると Hakuho wants Asashoryu to win. になってしまう...。
日本語は実に面白い...。

実際は野球の話だったのだが、ここでは相撲にたとえることにする。
まだ朝青龍が現役だった頃の話としよう。
白鵬と朝青龍の両横綱が14日目まで全勝。
千秋楽結びの一番に優勝を懸けるとする。
TVを観ていた人がこう言った。
今日は朝青龍に勝ってほしいな。
さて、この人はどちらを応援していると思いますか...?
おそらく8割以上の人が「朝青龍」と答えるだろう。妻に聞いてもそう言った。
それ以外にどんな解釈があるのか、という表情だ。
でも今回のブログの場合は(実際には野球の話だが)、そんなことはあり得ない。
だってこのブログは、白鵬ファンの管理人が彼を応援するために書いているのだから...。
(因みに私は、このたとえでは朝青龍ファンである。)
私も初めは「え?なぜ?」と思ったが、
すぐに納得が行った。
管理人は「白鵬が朝青龍に勝つ」ことを望んでいるのである。
つまりこの文は、意味が二通りに解釈できる曖昧な文ということだ。
①朝青龍が勝ってほしい。
・朝青龍の勝利を望む、朝青龍に望むものは勝利という意味。
・英語なら I want Asashoryu to beat Hakuho.
②白鵬が勝ってほしい。
・白鵬が「朝青龍に勝つ」ことを望むという意味。
・英語なら I want Hakuho to beat Asashoryu.
今回は話者の立場が明らかなので、なんとか②の意味に取れたが、
予備知識なしに読めば、①の解釈の方が優勢であろう。
「白鵬が勝ってほしい」とか「朝青龍を敗ってほしい」とすれば誤解はなかろうが...。
試しにYahoo Japanの翻訳機能を使ってみた。
「朝青龍に勝ってほしい」は I want Asashoryu to win.(①)、
「白鵬に朝青龍に勝ってほしい」は I want Hakuho to beat Asashoryu.(②)でうまく行くが、
正確さを期して「白鵬が朝青龍に...」とすると Hakuho wants Asashoryu to win. になってしまう...。
日本語は実に面白い...。
