2010年08月07日

誤答もまた楽し!

「極東」という言葉がある。
英語では far east になり、日本や中国など東アジアの総称だ。
場合によっては東南アジアや南アジア辺りまで含まれることもあるようだ。

「中東(middle east)」「近東(near east)」、両者を併せた「中近東」と共に、
ヨーロッパから見た位置関係を表している言葉である。
かつて欧州が世界の中心であった頃のなごりだ。

経度から言っても、イギリスが0°なのだから、日本の135°はずっと東ということになるが、
南北の果ての「南極」「北極」と並べてみると、
とんでもない東の果てというイメージが付きまとう。
まあ確かに、ヨーロッパが中央にある地図を見慣れていれば、
交通手段の限られた当時の人々にとっては、日本など地の果ての秘境だったのかも知れない。

先日、中3の生徒が取り組んでいた地理の問題に、この言葉が出てきた。
穴埋め問題だ。

 東アジア付近が極東とよばれるのに対し、西アジア付近が中東とよばれるのは、
 (    )から見た位置関係にもとづいている。


徳島県公立高校入試の過去問らしい。
「(    )にあてはまる州名を書きなさい」という指示があるので、
正解はもちろん「ヨーロッパ州」である。

生徒の書いた答は...「宇宙」!

さすが現代っ子だ。
気象衛星「ひまわり」のものを始めとして、衛星写真を見慣れているからこその発想だ。

でも、問題(州名を答えよ)をきちんと読んでね。
それに、たとえ宇宙から見たとしても、
どこを基準に「東」と言っているかという問なんだよ...。

生徒には悪いが、社会の問題は誤答がけっこう楽しめる。
もう7,8年前になるか、「日本人の主食である(   )」という文の空欄をこう答えたつわものがいた。

 「カップめん」...

それはお前の主食だろう!!








  


Posted by どーもオリゴ糖 at 11:22Comments(0)日記