2010年08月08日

不吉な鳥?

先月からずっと、夜になると奇妙な音が聞こえる。
「ヒー」で上がって、「ヒョー」で下がる。
口笛のような高い音だ。
細くてどこかもの悲しい感じが漂う...。

まさか鳥だとは思わなかった。
トラツグミという名だそうだ。

昔からその不気味な鳴き声が、不吉の前兆とされてきたらしい。
かつては「鵺(ヌエ)」と呼ばれていた。
源頼政の「ヌエ退治」で有名な架空の化け物は、
この鳥の声から想像されたものだという...。

トラツグミに関するいろいろなサイトを読んでいたら、
その鳴き声をうまくたとえている人がいた。

「誰かがブランコを漕いでいるのかと思った」

そう、まさにそんな感じだ。
深夜の公園で、少しだけ錆び付いたブランコが揺れているような...。
人の姿は見えないのに、ブランコだけが揺れているというイメージがぴったりかも知れない...。

いずれにせよ、私にはそんなに不気味にも聞こえない。
不吉だとも思わない。
むしろ閑かさを増してくれる声である。
これも自然が豊かなことの証だと思って、夜を楽しみたい。








  


Posted by どーもオリゴ糖 at 12:09Comments(0)よしなしごと