2010年07月27日
なぜそんなに偉そうなのか!?
5月に投扇興の月例会を、初めて旧松代藩の建物で行った。
記事でも採り上げた「山寺常山邸」である。
そのとき、長野市の「松代文化施設等管理事務所」の職員とひと揉めあった。
まずは参加費のことで。
月例会では1人500円の参加費を集めている。
投扇興用の道具は、個人で買うには高価なものもあるので、会として所有している。
消耗品的な要素もあるので、ある程度の補充が必要だ。
体験者に貸し出す扇も、状態の良いものを常備しておかなければならない。
それらの費用として、毎月積み立てているのだ。
ところが、松代の文化施設を使用する際は、その類の参加費は徴収すべからずというお達しが来た。
資料代や材料代ならいいが、積立金はダメだと言う。
なぜダメなのか、その理由が釈然としない。
追及しても明確な回答は得られず、
「参加費を無料にするか、申請を取り消すか」と、極めて事務的な態度で迫ってくる。
仕方なく、その月は無料にして開催した。
当日会場に行くと、電話で確認した「使用中」の掲示が出ていない。
山寺常山邸は普段は無料で見学できる。
立派な庭園が目的の人も多いが、我々が使う「書院」にも自由に出入りできる。
貸し切りではないので観光客をシャットアウトするわけにはいかない。
ただ、投扇興は風の影響をもろに受ける。
あまりに遠慮なく出入りされては競技が成り立たない。
だから、その点を事前に確認しておいたのだ。
電話に出た職員の話では、入口に「使用中」の掲示を出すが、
それでも見学したい人は受け入れてほしいとのことだった。
それくらいならやぶさかではないと思い、使用を申し込んだのである。
ところがその掲示がない。
管理事務所に電話すると、そんなものはないと言う。
申し込みに際してはっきり確認したと言うと、職員がやってきた。
文化施設なのだから観光客を閉め出すような使い方はできないと言う。
まるでこちらがわがままを言っているような口調だ。
そんなことは百も承知だ。
言いたいのは、事前に確認したこととなぜ違うのか、
なぜそんなことを言ったのかということである。
結局、掲示は出さない、入口側のフスマは閉めて構わないということで合意した。
But...帰る際ふと見ると、玄関に「書院使用中」の紙が...。
なんだ、あるんじゃん!!
6月から新しく一般公開された建物がある。
「旧樋口家住宅」と言い、私も会員になっているNPO団体が管理している。
そこならもっと気軽に使えるかなと思い、今月の例会はそこで行った。
ところが、やはり使用申請は「松代文化施設等管理事務所」に出すのであった。
NPOは管理を任されているだけだ。
ということは、また参加費無料である。
早めに行ってセッティングを済ませる。
毛氈を広げ、的からの距離を測って座布団を置き、やれやれと思ったらスタッフがやってきた。
NPO団体が募集した一般人である。
座敷全面にゴザを敷けと言う。
山寺常山邸でもそんな手間は要らなかったし、先月ここで体験会(NPO主催)をやったときも
畳のままでOKだった...。
まあ、文化財を傷つけないようにという配慮だろうと思い、おとなしく従う。
せっかくセットした道具を片づけ、押し入れからゴザを出してきて広げる。
少し大きいこともあり、ブカブカと感触が悪い。
すると書類を手に、いろいろと注意事項を伝え始めた。
どれも、まあそんなことだろうと聞いてると、駐車場の話になった。
すぐ近くにある公民館の駐車場には駐めるなと言う。
私もそこに駐めてきた。
「?」という顔をすると、日曜日なら構わないが...とのこと。
ならば問題ない。月例会はいつも日曜だ。
と、ここでもう一人のおばさんスタッフが口を開いた。
「でも癖になるから...」
なんだ、それ?
なぜそんな偉そうな口がきけるんだ!!
おもわずムッとして言い返した。
「だから、日曜日ならいいんでしょ!」
名札を付けているだけで、立場が上のように思っているのか...。
制服や腕章でも同様の効果があるだろう。
つまりは肩書きが、態度や口調を変えてしまうのである。
歴史的な建物で月例会を行うのは、雰囲気がいいからだけではない。
観光客に少しでも体験してもらいたいからだ。
江戸時代の面影漂う松代の町で、優雅な投扇興で遊んだことは、よい旅の思い出になるだろう。
5月の会のとき、体験して行かれた山梨からの観光客の声が忘れられない。
「素敵な町ですね...」
こういう声を増やしていくことが大切ではないか。
規制を強化するのではなく、地元の住民がもっと気軽に文化施設を使えるようにすべきだろう。
「どんどん使ってください」でなくてはならない。
今のような 「貸してやる」 という態度では、理想には程遠い...。

記事でも採り上げた「山寺常山邸」である。
そのとき、長野市の「松代文化施設等管理事務所」の職員とひと揉めあった。
まずは参加費のことで。
月例会では1人500円の参加費を集めている。
投扇興用の道具は、個人で買うには高価なものもあるので、会として所有している。
消耗品的な要素もあるので、ある程度の補充が必要だ。
体験者に貸し出す扇も、状態の良いものを常備しておかなければならない。
それらの費用として、毎月積み立てているのだ。
ところが、松代の文化施設を使用する際は、その類の参加費は徴収すべからずというお達しが来た。
資料代や材料代ならいいが、積立金はダメだと言う。
なぜダメなのか、その理由が釈然としない。
追及しても明確な回答は得られず、
「参加費を無料にするか、申請を取り消すか」と、極めて事務的な態度で迫ってくる。
仕方なく、その月は無料にして開催した。
当日会場に行くと、電話で確認した「使用中」の掲示が出ていない。
山寺常山邸は普段は無料で見学できる。
立派な庭園が目的の人も多いが、我々が使う「書院」にも自由に出入りできる。
貸し切りではないので観光客をシャットアウトするわけにはいかない。
ただ、投扇興は風の影響をもろに受ける。
あまりに遠慮なく出入りされては競技が成り立たない。
だから、その点を事前に確認しておいたのだ。
電話に出た職員の話では、入口に「使用中」の掲示を出すが、
それでも見学したい人は受け入れてほしいとのことだった。
それくらいならやぶさかではないと思い、使用を申し込んだのである。
ところがその掲示がない。
管理事務所に電話すると、そんなものはないと言う。
申し込みに際してはっきり確認したと言うと、職員がやってきた。
文化施設なのだから観光客を閉め出すような使い方はできないと言う。
まるでこちらがわがままを言っているような口調だ。
そんなことは百も承知だ。
言いたいのは、事前に確認したこととなぜ違うのか、
なぜそんなことを言ったのかということである。
結局、掲示は出さない、入口側のフスマは閉めて構わないということで合意した。
But...帰る際ふと見ると、玄関に「書院使用中」の紙が...。
なんだ、あるんじゃん!!
6月から新しく一般公開された建物がある。
「旧樋口家住宅」と言い、私も会員になっているNPO団体が管理している。
そこならもっと気軽に使えるかなと思い、今月の例会はそこで行った。
ところが、やはり使用申請は「松代文化施設等管理事務所」に出すのであった。
NPOは管理を任されているだけだ。
ということは、また参加費無料である。
早めに行ってセッティングを済ませる。
毛氈を広げ、的からの距離を測って座布団を置き、やれやれと思ったらスタッフがやってきた。
NPO団体が募集した一般人である。
座敷全面にゴザを敷けと言う。
山寺常山邸でもそんな手間は要らなかったし、先月ここで体験会(NPO主催)をやったときも
畳のままでOKだった...。
まあ、文化財を傷つけないようにという配慮だろうと思い、おとなしく従う。
せっかくセットした道具を片づけ、押し入れからゴザを出してきて広げる。
少し大きいこともあり、ブカブカと感触が悪い。
すると書類を手に、いろいろと注意事項を伝え始めた。
どれも、まあそんなことだろうと聞いてると、駐車場の話になった。
すぐ近くにある公民館の駐車場には駐めるなと言う。
私もそこに駐めてきた。
「?」という顔をすると、日曜日なら構わないが...とのこと。
ならば問題ない。月例会はいつも日曜だ。
と、ここでもう一人のおばさんスタッフが口を開いた。
「でも癖になるから...」
なんだ、それ?
なぜそんな偉そうな口がきけるんだ!!
おもわずムッとして言い返した。
「だから、日曜日ならいいんでしょ!」
名札を付けているだけで、立場が上のように思っているのか...。
制服や腕章でも同様の効果があるだろう。
つまりは肩書きが、態度や口調を変えてしまうのである。
歴史的な建物で月例会を行うのは、雰囲気がいいからだけではない。
観光客に少しでも体験してもらいたいからだ。
江戸時代の面影漂う松代の町で、優雅な投扇興で遊んだことは、よい旅の思い出になるだろう。
5月の会のとき、体験して行かれた山梨からの観光客の声が忘れられない。
「素敵な町ですね...」
こういう声を増やしていくことが大切ではないか。
規制を強化するのではなく、地元の住民がもっと気軽に文化施設を使えるようにすべきだろう。
「どんどん使ってください」でなくてはならない。
今のような 「貸してやる」 という態度では、理想には程遠い...。
