2010年07月31日

「シー」が言えない...

一昨日の記事で、「ディズニーランド」が「デズニーランド」になったり、
「ティファニー」が「テファニー」
「ファール」が「ハール」になったりする例を書いていて思い出した。

今年高校生になった生徒に、不思議な発音の子がいたのだ。

今の子は、ほとんどが「she」と「see」の発音を区別できる。
カタカナで「シー」「スィー」と書いても、ちゃんと読んでくれる。

たまに「スィー」の発音ができない(「シー」になってしまう)生徒にもお目にかかったが、
まあ、そんな子もいるだろうと気にも留めなかった。

ところが、その子はまったく逆だったのだ。
「スィー」は言えるのに「シー」が発音できないのだ。

「静かに!」というときの「シー」だよと、アドバイスしても変わらない。
普通に日本語で言わせてみても、「新聞紙」が「スィンブンスィ」になってしまう。
実はその子の苗字にも「し」があったのだが、それもやはり「スィ」だった...。

「She is ~」を「スィー イズ」と読まれる度に、ものすごい違和感があった。
でも、彼としては精一杯区別をつけようとしてるのだ。
それ以上求めるわけにはいかない。

これはグローバル化に適応した進化なのか...。
とは言っても、「she」が「sea」になっては誤解を招くことも多かろう。

She is my mother. Sea is my mother. に聞こえるくらいなら、詩的でいいかも知れないが...。








  


Posted by どーもオリゴ糖 at 11:37Comments(2)よしなしごと